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不動産売買と司法書士

田村司法書士事務所

・また一緒にお仕事できるなんて(嬉)!

先週は、「また一緒にお仕事できるなんて!!」という
懐かしいお客さまとのお仕事が数件ありました。

自分のことを思い出してくださるだけでも嬉しいのに、
お仕事をいただけるなんて、本当にありがたいことです

ところでお客さまに、
「ふだん1日に何件くらい決済(不動産売買)の立会いされてるんですか?」
と質問され、

そういえば勤務していたときは、一日何件も決済で走り回ってたな~
なんて思いだしました。

・5分で出ていく司法書士!?

先日知人にこんなことを言われました。

「あー知ってる!
司法書士って、家買う時に一瞬来て、
5分くらいで高い報酬もらって出てっちゃう人だよね

あはは…

彼は続けて言いました。
「でもさ、5分しかいないくせに『先生』とか言われてやたら偉そうなの。
みんな頭さげてんの。
だから俺もつられて頭下げたんだけど、
何だかよくわかんなかったなー

あらーーー
でも彼の言うことはとっても的を得てるんですよねー

忙しい事務所だと、繁忙期にはそんなこともあります。
でも不動産という大きな買い物をされるお客さまにとってみたら、
そんな大切な場面に5分しかいない司法書士に対して
「あの人はいったい何だったんだ!?」
と思ってしまうかもしれません。

・不動産売買における司法書士の仕事とは

決済当日にバタバタとやってきて、
おもむろに書類にサインを求め去っていく(かもしれない)司法書士ですが、
じつは決済当日を迎えるまでに、
表には出ないところでいろいろと動いております。
そんな司法書士の仕事を、少しばかりご説明させていただきますね

ある人が不動産を購入したとき、
不動産の名義をその買主さんにするための
「不動産登記」という手続きに、必ず司法書士が関わっています。

その司法書士は、
A.買主さんが住宅ローンを組んだ銀行、
B.売主である不動産ディベロッパー、
C.不動産仲介業者
のいずれかが指定し、依頼する場合がほとんどです。

買主さん個人が司法書士を指定することは、あまりありません。

依頼を受けると司法書士は、
決済日(買主が売主に残金を支払って不動産の引き渡しを受ける日)までの間に

1.対象不動産の権利関係の確認
2.仲介業者や売主との打ち合わせ
3.銀行との住宅ローン書類の受け渡し
4.不動産が抵当に入っている場合は、担保権者と抹消の打合せ

などの作業を行います。 

ですから決済当日までに、
司法書士の重要な作業があらかた終わっている場合もあり、
決済日は、買主さんの意思確認と本人確認のみ、という状態も
めずらしくありません。

だからバーッとやってきてバーッと去っていくことが
できてしまったりするんですね~

・「決済事務所」は大忙し

不動産売買の立会い(決済)業務を中心とした
不動産登記をメインの業務にしている事務所を
「決済事務所」や「不動産メインの事務所」などと呼ぶこともあるようです

その「決済事務所」にいると、
1人につき一日平均3~4件の売買に立ち会います。
同じような時間帯に売買が重なったり
遠方の決済が重なってしまうと、
移動だけで時間をとられて
1件につき5分しかいられない、なんてことも生じてしまい…
そのため、お客さまに良い印象が残らない
という悲しい結果に終わることもあるんです

「5分で出て行く司法書士」。
じつは私自身、そういう事務所の出身です。

現在は時間にゆとりがありますので
1件1件の決済に、最初から最後まで立ち会わせていただいています
お仕事を紹介してくださる業者さんや
当日にお会いする売主さま・買主さま
皆さまに感謝しながら不動産決済に関わっています

分刻みで血眼で走り回っていたころは
誰かに感謝する余裕なんてありませんでしたので、
とてもありがたいことだなあと、心から思っております

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